MATLAB EXPO 2024 JAPAN

講演概要

各講演のタグは種類別に色分けされています

10:00–11:40

基調講演

モデルベースデザインは20年以上にわたり複雑なシステム設計のための信頼性の高い強力なフレームワークとして機能してきた。現代のエンジニアは、ソフトウェア開発のトレンド、AIの統合、クラウドコンピューティングの影響を受けた新しいワークフローに直面している。MathWorksがモデルベースデザインへの投資を通じて、設計タスクの自動化、欠陥の予防、そして日々複雑化するデジタルシステムへの対応力を高めるための重要な機能をどのように提供するかについて講演する。(同時通訳付き)

Dominic Viens

MathWorks
Dominic Viens

「魔改造の夜」は、NHKで放送されている技術開発エンタメ番組である。番組から与えられる奇想天外なお題をクリアするために、企業や大学・高専の技術者たちがおもちゃや家電を全力で改造し、その性能を競い合う。IHIはこの番組に参戦し、高速プロトタイピングや部署・専門領域を越えた連携、変化する状況下のプロジェクトマネジメント,挑戦する文化など、多くの学びと経験を得た。IHIが通常取り組む大規模プロジェクトにおいてこのような要素を取り込むには,モデルベース開発が有効であると考えられる。

Sato

株式会社IHI
佐藤 彰洋

R2024aから導入された新機能を中心にMATLAB®とSimulink®の最新情報をご紹介。Python®やC++のような他言語との統合や、Simulinkの機能モックアップユニット(FMU)のインポートおよびエクスポートのための新機能、Git™との統合の改善、ビルドとテストのワークフローを自動化するための新しいツール、設計の検証と妥当性確認のための新しい機能、また、AI、予知保全、通信など特定の応用分野向けの幅広い新機能もご案内する。

Ueno

MathWorks Japan
上野 敬志

Iwamoto

MathWorks Japan
岩本 光平


11:55–12:40

九州大学では「総合知で社会変革を牽引する大学」の実現を目標に「Kyushu University Vision 2030」を策定している。DXは第2のビジョンでデータ駆動型社会の構築に不可欠な数理・データサイエンス、AI等の教育・研究の充実が目標である。農学部でも農林畜水・食品・バイオ産業のDX化を牽引しうるDNA (Digital Native in Agriculture) 人材の育成を目的に教育研究改革を進めており、MATLAB® キャンパスワイドライセンスの導入もその一環である。本講演では農学部におけるDX教育研究について事例を交えながら紹介させていただく。

お知らせ:
本講演はランチセッションです。事前にご参加登録いただいたご聴講者の方には講演会場内にて無料の軽食をお配りいたします。

Okayasu

九州大学
岡安 崇史

電源開発では、発電所や送電線といった電力設備の保守点検コストの低減や安全性の向上を目的としてロボット・ドローンの利活用促進に取り組んでいる。特に送電線・架空地線といった電線の保守点検作業において、ドローンを利用すれば停電や昇塔作業なしで空中から撮影できるため、点検時間の大幅な短縮が期待されている。本講演では、当社で開発中の「電線自律撮影ドローン」システム並びに実証試験の事例、開発におけるMATLAB®、Simulink®の活用事例を紹介する。

お知らせ:
本講演はランチセッションです。事前にご参加登録いただいたご聴講者の方には講演会場内にて無料の軽食をお配りいたします。

Ota

電源開発株式会社
大田 雄介

ソニーグループは、誰もが個性を発揮し活躍できる職場環境の実現を目指し進化し続けている。女性活躍推進や両立支援に焦点を当て、育児と仕事に奮闘してきた私の経験談や職場での具体的な取り組み例、男性社員からの相談事例などを通じて、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)の大切さやその発揮についてお話しする。DE&Iに興味がある方や、特に理系職場では多くを占める男性にぜひ聞いていただきたい。DE&Iの大切さについて認識を深めていただき、自身の具体的なアクション創出につながることを期待したい。

お知らせ:

本講演はランチセッションです。事前にご参加登録いただいたご聴講者の方には講演会場内にて無料の軽食をお配りいたします。

Kitamura

ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社
喜多村 扶佐子

SynspectiveのSAR衛星の姿勢制御系は当初ハンド コーディングだったが、近年Simulink®からの自動生成コードに置き換えた。自動生成によるコードは既に軌道上実証済であり、衛星の実運用を担っている。また、搭載ソフトウェアに限らず、次世代衛星の初期設計や、運用計画、搭載センサやアクチュエータのモデル化とその試験においても、MATLAB®は幅広く活用されている。本講演では、コード生成の導入に関する所感と、チーム間のエンジニア業務を加速するMATLABについて語る。

お知らせ:
本講演はランチセッションです。事前にご参加登録いただいたご聴講者の方には講演会場内にて無料の軽食をお配りいたします。

Nicolas Schmit

Synspective Inc.
Nicolas Schmit


13:15–14:00

空調機の需要は増加し続けており、2050年には2017年の3倍となると見込まれている。この空調機の需要と持続可能社会の両立にはインバータ空調機の普及による電力需要の抑制が必要あり、モータドライブの開発効率化が求められている。本講演では、インバータ空調機の開発効率化を目的として、モータドライブの開発にSimulink®によるシミュレーション、自動コード生成を量産適用した結果について共有する。

Miyajima

ダイキン工業株式会社
宮島 孝幸

弊社は顧客データの定量分析を基にニーズの仮説を立て、定性調査で検証し企画案を作成しているが、データの多様性と分析時間の制約、担当者によるばらつきが課題だった。これを克服するため、機械学習を用いて客観的に傾向を捉え、迅速に仮説を立てる手法を開発した。

適切なデータ選定・特徴量処理に加えて説明可能なAIを活用し分析手法を改善し、定性的な感覚ではなく、定量的な表現と可視化による効果的なマーケティング戦略を立案することが可能になった。データ駆動型アプローチをマーケティングに応用した具体例を紹介する。

Kawamoto

スズキ株式会社
河本 脩平

近い将来の自動車に向け、当社は内装全体で車に乗る人への新たな価値の提供を目指している。そこで当社ではAI 技術を活用して、車室内空間の快適性向上に取り組んでいる。新たな価値の創造に向けた開発では様々な企業との協業が生じるが、当該取り組みでは特にECU に C言語で実装された車両制御機能と、Python® を用いた AI 領域での成果物の統合が課題であった。MATLAB®を活用してこの課題を乗り越え、AIモデルを含む統合シミュレーションモデルをECUに実装するまでの技術を手の内化することに成功した。当該取り組みについて紹介する。

Abe

テイ・エス テック株式会社
阿部 諒太郎

年々、ADAS機能は増加しており制御も複雑化している。それに伴い、品質確認のためのテストシナリオも多種多様化しており、また採用車種の拡大によるテストの早期実行、という相反する2点が要求される。対応として、「MATLAB® 、Simulink® 、Automated Driving Toolbox™」 とVector社の「CANoe」によるHILシミュレーションとの連携インターフェースを開発し、高度な道路環境と走行シーンの模擬およびテスト実行効率化の両立を目指した。

Suzuki

日産自動車株式会社
鈴木 慎二

近年の厳しい環境規制下での自動車排出ガス評価にはRDE(実路走行)試験が導入されている。一方で実車試験のコストに伴い高低差や速度規制など、実路の多様な条件を評価可能なシミュレーションへの期待が高まっている。早稲田大学では可視化による高い教育性のために、①RoadRunnerを用いて大学近郊の実路を模した3Dシーンを構築し、②Simulink®上で信号を考慮したドライバーモデルを作成することで実路走行シミュレーションを行うコンテンツを開発した。本講演では授業の概要と具体的なシミュレーションの内容について紹介する。

Kusaka

早稲田大学
草鹿 仁

 

Harada

早稲田大学
原田 空樹

果樹園は既存の4輪車両やクローラでは走行が困難な傾斜不整地である。そこで、動物の脚のような機構と力制御技術を組み合わせて、世界初の傾斜不整地向け農業用ロボットを考案した。本機はハード・ソフト共に新規性が高く、システムも複雑であるため、Model-Based Designツールを活用して開発を進めた。その結果、機能検証サイクルの短縮、実機試験回数の低減に繋がり、スピーディに製品化を実現できた。本講演では、MATLAB® 、Simulink® 、Simscape™を用いた制御アルゴリズムの構築、不整地の走行シミュレーション事例等を紹介する。

Ida

株式会社クボタ
井田 裕介

 

当社は、大阪大学の平田雅之特任教授らが開発したシーズを活用し、脳と機器をつなぐブレイン・マシン・インターフェース(BMI/BCI)の技術を用いた医療機器としてのワイヤレス植込型BMI(wiBMI®)の社会実装を目指している。wiBMIにより、考えただけでPC やロボット等の外部機器操作を可能とし、病気や事故等により喪失した意思伝達機能、運動機能の補助、再建を実現していく。本講演では、本開発におけるMATLAB®の活用事例および、本製品の将来性と次世代アプリケーション等の開発に向けた頭蓋内脳波データの利活用の可能性に触れる。

Nakamura

株式会社JiMED
中村 仁

 

Kuratomi

株式会社JiMED
藏冨 壮留

 

本件は、UUV (unmanned underwater vehicle) の試験評価施設として令和3年に運用開始した防衛装備庁艦艇装備研究所の岩国海洋環境試験評価サテライト(IMETS)の概要について説明するものである。IMETSには様々な海洋環境条件におけるUUVの試験評価を効率的に実施可能とするため、シミュレーション装置(HILSシステム)が整備されている。HILSシステムは民生分野においても使用できることを想定し、民生でも広く使用されているソフトウェアや、C++、MATLAB® といった汎用的なプログラム言語を活用する設計としている。(本講演は「講演者との意見交換会」は予定されておりません)

Ito

防衛装備庁
伊藤 魁


14:35–15:20

電動化が進む車両開発では、開発期間の短縮やコストの削減が急務である。デンソーは、Model-Based Developmentを活用したシステムとコンポーネントのシームレスな設計検証により、試作評価を最小限に抑え開発期間を短縮し、高品質かつ高性能な電駆動システムの提供を目指している。熱設計では、システム検証不足によって耐熱NGとなった際、3D CAEと試作評価のやり直しによる開発期間の長期化が課題である。本講演では、システム設計段階での高速な熱成立性検証を目指し、3D CAEから効率的かつ高精度な1D熱モデルの構築事例を紹介する。なお、本講演は株式会社デンソーと株式会社IDAJとの共同講演として行う。当日は株式会社デンソー藤田が登壇する。

Fujita

株式会社デンソー
藤田 祐貴

株式会社アイシンでは、ソフトウェア開発の効率化と制御設計に重点を置いた開発への移行を考慮し、モデルベース開発の適用を推進している。量産ソフトウェア開発領域においてはSimulink®を活用し、制御システム仕様の明確化とMILSによる検証~自動コード生成~ソフトウェアの検証までの一貫した開発を行うことで、品質の向上と効率的な開発が期待できる。本講演では、ドア系製品向けの量産ソフトウェア開発で上記の開発手法を適用した事例について紹介する。

Ikami

株式会社アイシン
伊神 範光

弊社のドライバモニタリングシステムの開発ではアジャイルに仕様を繰返しアップデートしていくために、rapid prototype を構築することが求められている。今回は Simulink® モデルにSimulink Desktop Real-Time™ (SLDRT) アドオンを適用して closed MILS 環境を構築することに成功した。このセッションでは、SLDRT アドオン、その MILS 構築で工夫した点を事例とともに紹介する。

Hara

ウーブン・バイ・トヨタ株式会社
原 健一郎

自動車開発および検証向けの3Dシミュレーション環境についてシーン、シナリオ準備からシミュレーション実行までの最新ソリューションを紹介する。自動運転や電動化など機能は複雑化する一方、開発のスピード感は高まっており、効率的な開発・検証が求められている。実車ではなくモデルと3Dシミュレーションを活用した手戻りの少ない開発・検証と、それが前提知識のない方でも手軽に実行できることを紹介する。実データからシーン・シナリオを自動作成する方法、Euro NCAPシナリオの活用、Unreal Engine 5連携など最新機能紹介を含む。

Fukuchi

MathWorks Japan
福地 伸晃

名古屋大学「先進モビリティ学」は、2017年度から開始した分野横断型の教育プログラムで、異分野の掛け合わせにより、モビリティに関わる先端領域の研究や技術トレンドを体系的に学ぶと共に、EV自動運転実習を通して実践的知識の体得と課題発掘・解決能力の育成を目指している。実習では、センサー類、マイコン、小型模型自動車を組み立て、自動運転技術開発を習得する。2022年度からは、モデルベースデザイン (MBD)教育実習プログラムを取り入れ、DX人材育成を図っている。本講演では、MATLAB®、Simulink®を活用したMBD教育実習の取り組みについて紹介する。

Jiang

名古屋大学
姜 美蘭

三菱電機株式会社は、遠隔地作業や危険作業を代替することを目的として、人型遠隔操作ロボットDiaroiD®の開発を進めている。弊社は、「DiaroiD」の操作系並びに駆動制御ソフトウェアの開発を行っている。開発において、Simulink®及びSimscape Multibody™を用いたMBD開発に取り組み、ロボットのプラントモデルの作成、MILS及び自動コード生成などの成果を得た。さらに、これらの成果を基に、リアルタイムシミュレーション環境を構築し、「DiaroiD操縦支援システム」を製作した。本講演では、開発の経緯、成果及び活用事例について紹介する。

Koda

三菱電機ソフトウエア株式会社
神田 吉孝

トヨタは持続可能な社会の実現のため、様々な環境問題への取り組みを行っている。トヨタテクニカルセンター下山は敷地内に豊かな里山環境を有しており、従来の生態系の維持・回復のため、間伐等による森林整備や定期的なモニタリング調査を行い里山環境の保全に取り組んでいる。従来の人力による調査は安全や効率面で課題があるため、ドローンLidarによるリモートセンシング技術やMATLAB®等によるデータ解析技術を活用し、森林調査のDX化を検討した。本講演ではデータの計測から解析までの一連の検討内容について説明する。

Nishida

トヨタ自動車株式会社
  西田 晃史

我々の社会経済活動の全ては、人命の維持さえも、サイバーインフラ、つまり、サイバー世界を支える情報科学·情報通信技術のインフラに深く依存をしている。堅牢な次世代のサイバーインフラを構築するためには、人類が抱えている様々な課題を正確に認識する必要がある。そのためには、全てのステークホルダーを巻き込み、誰も取り残さず、個々の多様性を考慮する包摂性が重要である。つまり、社会課題を明確に認識した上で革新的な解決策を提案し、新技術の社会受容性を確認する必要がある。本講演は、我々が包摂的に進める次世代サイバーインフラの研究開発を紹介する。

Nakao

東京大学 中尾 彰宏


15:55–16:40

本セッション前半では、技術発展が著しい自然言語処理機能の中でも、生成AIやMATLAB®でアクセス可能な大規模言語モデル(LLMs)を中心に、最新の機能やワークフロー、各インダストリにおける活用例などを「業務効率化」の文脈で紹介する。セッション後半では、女性エンジニアのコミュニティ「Women in Data Science」の活動や直近のイベント紹介を行う。MATLABの使用経験、職種、自然言語処理の背景知識の有無を問わず、男女共にどなたでもご参加いただきたい。

Taguchi

MathWorks Japan
田口 美紗

Nishito

日本アイ・ビー・エム株式会社
西戸 京子

本発表では、自動車のパワートレーンシステムに対する機械学習やモデル予測制御(Model Predictive Control: MPC)の近年の応用検討事例を紹介する。まず、エンジンの状態推定や特性変化判定の精緻化のため、LSTM(Long Short-Term Memory)を検討した事例を報告する。また、道路勾配を考慮した車速制御へMPCを応用し、評価関数の重み係数決定に進化計算の一手法である差分進化手法を活用した結果を示す。

Nakada

日野自動車株式会社
仲田 勇人

自動車産業におけるモデルベースデザイン(MBD)は製品開発のVプロセス全域に普及し、開発効率化や品質向上に大きく貢献してきた。近年ではさらに上流の商品企画段階でモデルを適用した分析が検討され始めており、経営への貢献度の大幅な向上が期待されている。しかし、商品企画段階は設計自由度が極めて高く、またモデルの入手性も制約があるため、製品開発におけるMBDとは異なるアプローチが必要となってくる。今回、モデルを活用した意思決定支援の考え方とそれを支える要素技術について事例を交えて紹介する。

Kondo

マツダ株式会社
近藤 秀一

ADAS機能を含む車両性能評価に対するシミュレーションベンチを開発中。Vehicle-in-the-loop simulationを用いて安全性を確保しつつ品質と開発効率の向上を図る。本ベンチでは基盤となるシーン生成技術の確立は必要不可欠である。定型パターン評価に対しては解決済だが、一般道のような複雑な3次元道路データモデルを生成することは多大な努力が必要であった。今回はMATLAB®とRoadRunnerを使用し複雑なシーン生成を実施。ベンチに実装・適合することで社外走行のフロントローディング評価環境を構築できたので事例として展開する。

Miyata

トヨタ自動車株式会社
宮田 大毅

当社は生産技術部門でDS(データサイエンス)にて、業務課題をデータドリブンで解決できるエンジニアの育成に努めている。第I期の成功を以て現在Ⅱ期の育成プログラムを進めている。I期では未解決課題をDS技術で解決に繋げられたが、中間管理職の評価の知見不足を認識した。そこで、現育成プログラムは、実践の問題解決活動で成功体験を積ませることと問題解決を正しく評価できる管理職のスキル取得を重視し、DS知識と問題解決プロセスをセットでの習得をこだわった。ここにたどり着くまでの様々な困難や課題へのアプローチなど共有する。

Isono

愛三工業株式会社
磯野 義仁

ある日突然、上司からの「モデルベース開発を導入してくれないか」の一言から始まったモデルベースデザイン(MBD)の導入活動。あなたならどうしますか?弊社は、ソフトウェアの開発効率向上を目的に活動を開始し、一貫したMBD開発プロセスを確立。レガシー開発に対する生産性向上を実現したこの経験から、今からMBDを導入する方、導入はしたけどうまく機能しているのか自信がない方向けに、ヒントとなる取り組み、MBD導入を成功へ導く三本の柱とその効果について紹介する。

矢崎部品株式会社
日高 孝浩

加古川製鉄所第2分塊工場の安定稼働を目的として、プログラミング不要でデータ事前処理から設備異常の予兆を検知するモデル製作まで行えるシステム(monad)を開発した。第2分塊工場における多様な操業パターンに対応するために、評価に適した区間を抽出してデータ解析することでモデルの汎用性を高める手法を採用している。本システムはWebアプリとしてクラウド上に構築しており、機械学習の専門知識のない操業や保全の技術者・作業員でも運用可能な体制を整え、製造現場での運用を行いながらモデルの精度向上に取り組んでいる。

Inoue

株式会社神戸製鋼所
井上 佳賢

Morii

株式会社神戸製鋼所
森居 数広

次世代のモバイル通信システム「Beyond 5G/6G」時代において、NTN(nonterrestrial network)によるカバレッジ拡張の研究開発が活発化している。その中でR2年度からR5年度に実施したHAPSを用いたミリ波帯無線通信システムによるモバイルバックホールの研究開発について紹介する。ミリ波帯はその周波数特性上、降雨に弱く、その影響やHAPSの成層圏滞留時における姿勢変動等の要因による機体遮蔽の影響なども考慮した電波伝搬モデルを構築する必要がある。これらについてMATLAB®を用いた計算機シミュレーション評価結果を交え説明する。

Kitanozono

スカパーJSAT株式会社
北之園 展